音について
音についての詳細な説明は別書に譲るとして、ここでは音を考えるうえで必要な基本を扱います。純音
P=Asin(2πft+ψ)・・・ラジアン表記Asin(360°ft+θ)・・・度表記
P:瞬時音圧 A:振幅 f:周波数 t:時間 ψ(プサイ):初期位相
音の現象
- 屈折:音波が異媒質に進行するとき、進行方向が変化する。
- 回折:音波が障害物の反対側にも伝わる。波長が長いほど回折しやすい。
- 干渉:二つの音源からやってきた音波が重なり合う。
- 定常波(定在波):周波数と音圧振幅が等しい2つの純音が、互いに反対方向に進むときの特殊な現象。波形が静止しているように観測される。節と腹がある。
- 反射:固有音響抵抗(ρc)の差で起こる?
音の強さ
強度レベル
1000Hz純音の最小可聴限Imin=10-12 最大可聴限Imax=1 [Watt/m2]
Iminを基準I0として、ある音の強さIとの比の常用対数をとり、10倍したものを強度レベルIL[db]と呼ぶ。
IL=10 log(I/I0) I=I0 10IL/10
最小可聴限界の10x倍の音は10x[db]となる
音圧レベル
強度レベルは進行波しか定義できない。音圧レベルは定常波でも定義できる。実効音圧Pe=瞬時音圧pの2乗の時間平均の平方根Pe0=Pemin=2×10-5 Pemax=2×101 [Pascal]
SPL=20 log(Pe/Pe0) Pe=Pe0 10SPL/20
最小可聴限界の10x倍の音は20x[db]となる
デシベルの計算
a+b+c[db]=??=20 log((Pea+Peb+Pec)/Pe0)=20 log(10a/20+10b/20+10c/20)
例)60db+70db=
20 log(1060/20+1070/20)=20 log(103+103×100.5)
=10 log(106+106×101)=60+10 log11
=60+10×1.0414=70.4[db]
簡易残響時間
(Sabinセービン氏)T[sec]=0.161容積V/(平均吸音率×面積S)
音速
空気音速(1気圧) C[m/s]=331.5+0.6×摂氏温度音速C[m/s]=周波数f[Hz]×波長λ[m]
周波数f[Hz]=1/周期T[sec]